長野県中野市にある日本土人形資料館では、白塗りの土人形にアクリル絵の具で色付けできる「絵付け体験」を行っており、事前予約不要(助かる!)だったので暇な休日にふらりと子供と一緒に行ってみました。
日本土人形資料館とは

長野県中野市にある「日本土人形資料館」は全国各地の土人形や地元の郷土玩具「中野土人形」、全国各地の土鈴などが展示されています。
併設される絵付け体験棟は地元の小学生が体験学習に訪れることもあり、ゆったりしたスペースです。
資料館の隣には、「信州サンセットポイント100選」に選ばれた「巡り逢いの丘」があり、中野市街地と北信五岳を見渡すことができます。
また、丘には「月の兎」の形をした大きな自然石があり、「巡り合いの巨石」と呼ばれています。(この巨石の化身がVTuber「信州なかの」ちゃん)
土人形とは
日本の土人形の元祖とも言われるのが江戸時代から続く京都の「伏見人形」です。
稲荷山の土で造った日本最古の土人形で、全国にある土人形の原型といわれています。深草人形、稲荷人形とも呼ばれ、稲荷大社門前で江戸時代の始め頃からつくられました。一説に創始者は鵤幸右衛門とされ、また、伏見城築城に参加した深草瓦師が余技につくったともいわれています。饅頭喰い、布袋さま、大夫さん、飾り馬、おきつねさんなど種類が多く、布袋さまは小さいものから順に七体買い揃えると縁起が良いといわれています。
NPO法人伏見観光協会 https://kyoto-fushimi.or.jp/kobanashi
土人形は素焼きの素朴な人形で日本各地に伝わり、上流階級向けに作られた高級な人形とは異なり、子供の玩具や縁起物として庶民の日常を彩りました。
土人形の作り方は、粘土を型抜き(もしくは手びねり)して、素焼き(もしくは乾燥)、彩色するとできあがります。
中野土人形とは
長野県中野市の郷土玩具「中野土人形」は、古くから「土びな」と呼ばれて親しまれており、奈良家「中野人形」と西原家「立ヶ花人形」の2系統があります。
「中野人形」は、江戸時代後期に京都で伏見人形を見た商人の奈良栄吉が人形師を中野に招いて習ったのが始まりと言われています。人形は小型で童子のものが多く、愛らしい特徴があります。
「立ヶ花人形」は、明治30年頃に中野の安源寺で三河の瓦職人だった斎藤梅三郎から瓦の製造をしていた西原巳之作に冬の副業として土人形制作を教えたのが始まりで、歌舞伎ものや歴史上の人物ものが多い特徴があります。
中野土人形は今では入手困難なブランド品だそうで、年に一回中野市で開催される「中野ひな市」で事前抽選に当選する必要がありますが、立ヶ花人形はこの日本土人形資料館で購入もできるそうです。
長野県公式観光サイト「連載:学芸員さんと行くミュージアムツアー〈其の弐〉 中野市『日本土人形資料館』で出会う温もり 変わらないものと変わりゆくもの」
https://www.go-nagano.net/tradition-and-culture/id21504
日本土人形資料館「絵付け体験」

休日にお昼を食べた後、子供が公園で遊びたいというものの雨の気配があり、以前に知人から話に聞いていた中野市の「日本土人形資料館」の絵付け体験に行ってみることにしました。
事前予約なしに当日申し込みで絵付け体験ができるのは子連れにとってすごく助かります。
カーナビに案内されて山の方に進み、この道で合ってるのかなと不安になりながら到着。駐車場は20台くらい停められそうな広さがあり、空いてるところに停車。先に館内を一周鑑賞してから、絵付け体験へ。
絵付け体験の受付
館内入り口の受付に「絵付け体験」の希望を伝えると、ケースに展示されている白塗りの土人形の中から絵付けしたい土人形を選びます。
干支や縁起物などのモチーフがあり、それぞれ絵付け体験の価格(600円~)が異なります。
子供に選ばせてみると難易度が高そうな「親子の犬」を選びました。1体の土人形に対して親子で絵付け体験も可能なので、一緒に頑張ることにしました。
料金を支払って絵付け体験棟へ。
絵付け体験棟へ
館内入り口の受付の脇から一旦外の渡り廊下に出て、絵付け体験棟へ入ります。
絵付け体験棟は木のぬくもりが感じられる作りで、10人くらいが座れそうなテーブル席2つとカウンター席がありました先客が2組おり、空いてる席に案内されました。
絵付けに使用するアクリル絵の具8色と、パレット代わりの紙、筆2本、筆洗器が席に置かれており、絵付けが施された親子犬の見本品を見ながら行います。
アクリル絵の具なので、間違えた時は絵の具を乾かしてから白で塗りつぶせばいいので、子供の好きなように色塗りさせても最後の仕上げで何とかなるのも魅力です。
ただし、子供に全部任せるとアクリル絵の具の容器内で色が混ざることがあるので注意が必要です。
土人形絵付け体験
最初は子供の気が済むまで好きなように色を塗らせました。子供は色を塗るのが楽しいようで、見本品は無視して自分の好きなように塗ってました。
ピンクから始まり、一通りの色をパレット代わりの紙の上に置いては親子犬に塗り、親は紙に残った絵の具で親子犬を適当に塗り進めました。
最初はカラフルすぎて丸っこいオブジェになっていたものの…
子犬2匹を赤と青でそれぞれ塗りつぶして子供が作った茶色で目鼻などを描き、親犬の体は大量に作られていた黄緑で塗りつぶして子供が好きなようにブチ模様を描き、子供がどうしても作りたいといったラベンダー色を使って親犬の耳と目鼻などを描いたら…
約一時間かけて、良い感じに完成しました!

乾かして完成
絵付けが終わったら室内にある水道のお湯で手などについた絵の具を念入りに洗って落とし、お礼を言って館内入り口の受付へ。
行きは気づきませんでしたが、渡り廊下から見下ろす眺望が綺麗でした。
受付に戻ると、絵付けした作品はドライヤーで念入りに乾かしてから緩衝材に包み、持ち帰りやすいように袋に入れて渡してくれ、子供が「自分が持つ!」と大喜びしてました。
子供は自分の作ったラベンダー色が自慢のようで、親子犬を見る度に「ラベンダー色きれい?」と聞いてきて、その都度ほめると嬉しそうにしてます。子供との思い出がまた一つ形に残ってよかったです。是非、お子さんと行ってみてください。
アクセス
- 日本土人形資料館
https://furusato-nakano.info/facility_04.php - 住所
長野県中野市大字中野1150 - 最寄り駅
信州中野駅からタクシーで約5分
長電バス「信州中野駅」から「中町」バス停下車、徒歩で約18分(約1.4km) - 高速道路から
上信越自動車道信州中野ICから約20分










