5月中旬を過ぎると、旬を迎えた細いたけのこ「根曲がり竹(姫竹)」が鯖缶と共にスーパーの売り場に現れます。この時期ならではの長野の郷土料理「たけのこ汁(サバタケ)」を我が家でも作ってみました。
目次
郷土料理「たけのこ汁(サバタケ)」とは
長野県の北信地域では、「根曲がり竹」と呼ばれる細いたけのこと鯖缶を使って郷土料理「たけのこ汁」を作ります。
根曲がり竹とは
根曲がり竹とは千島笹(チシマザサ)の若竹のことをいいます。芽が地上に出はじめるころはまだ積雪があり、その重みで根元から曲がって伸びていく姿からその名が付きました。地域によっては姫竹(ひめたけ)、姫筍(ひめたけのこ)とも呼ばれています。
長野県公式観光サイト「初夏の味の根曲がり竹 長野県ではサバ缶と一緒に お味噌汁でいただきます」
「たけのこ汁」は川魚が使われていた
海がない長野県では、動物性たんぱく質を補うためにイナゴやハチの子などの昆虫を食べたり、イワナやヤマメ、鯉などの川魚を食べる習慣がありました。
特に川魚と信州味噌の相性が良く、南信地域では新鮮な川魚をぶつ切りにして味噌汁にする文化があり、佐久地方の「鯉こく」などは有名です。
「たけのこ汁」も元々は川魚などが使われていたそうです。
戦後、鯖缶が普及して「たけのこ汁」へ
明治時代に缶詰は常温で長期保管ができることから兵隊の携帯食として軍需生産され、太平洋戦争が終わった昭和初期から外貨獲得のための輸出品として発展し、鯖、鰯、鮪などの青物缶詰が作られるようになりました。
日本製缶協会「缶詰・製缶業界のあゆみ」
https://www.seikan-kyoukai.org/canning.html
昭和30年代に広まった鯖缶は高価なものでしたが、次第に「たけのこ汁」にも使われるようになったそうです。
北信州山ノ内町の町民食サバタケ

長野県山ノ内町ではソウルフードとして「サバタケ」は親しまれており、志賀高原産の根曲がり竹と鯖缶のたけのこ汁のレトルトも販売されています。
鯖の水煮を使った正統派の味です。
2人前ですが丼いっぱいの量なので1人でも食べきれます。ご飯とこのサバタケを食べるとお腹いっぱいになって満足度も高くておすすめです。
また、道の駅「北信州やまのうち」では根曲がり竹の季節となる6月頃にたけのこ汁「サバタケ」が期間限定で登場し、旬の味が楽しめます。
志賀高原も根曲がり竹が有名で、以前は「たけのこ狩り」などもできましたが、最近は自然環境保護の観点から一般人の入山は規制されています。
「たけのこ汁(サバタケ)」レシピ
長野県の郷土料理「たけのこ汁」では鯖の水煮缶が使われますが、我が家の場合は甘く味付けされた「鯖の味噌煮缶」を使います。
鯖の水煮より味噌煮のほうが魚の臭みが気にならず、甘くホロホロとほぐれるので子供も喜んで食べるからです。
孫が食べると高齢の母も食べてくれるので、不足しがちなタンパク質とカルシウムが一度にたくさん取れるのも助かります。
細いたけのこは柔らかいので大きめにカットして味を楽しむのもいいですが、我が家は輪切りにしています。薬味のネギのように輪切にすると子供やお年寄りも食べやすくなり、身のほぐれた鯖缶と味が馴染んで更に美味しくなります。
用意する食材
- 細いたけのこ(水煮):1袋
- 鯖缶(味噌煮):1つ
- だしの素:適量
- 水:600ml
- 味噌:大さじ1
- お好みで大根、玉ねぎ、油揚げ、絹豆腐など
作り方
- 鍋に水600mlを入れ、だしの素を入れる
- 細いたけのこの水煮は水洗いして、輪切にして鍋に入れる
- 鯖缶を開けて、菜箸で身をほぐしながら鍋に入れる
- 好みで他の具材を入れる
- 鍋を火にかけて沸騰したら、味噌大さじ1を入れてできあがり
一晩寝かせると更に美味しいので多めに作って鍋のまま冷蔵庫に入れ、翌日鍋を取り出して、温め直して食べてもいいです。
最近では、鯖缶は食べる美容液とも言われ、乾燥肌の改善や目の下のくまやくすみに効くオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)、シミやシワを防ぐ抗酸化ミネラル(セレン)、肌のターンオーバーを促すビタミンB群などが含まれていて美肌や基礎代謝アップになると人気だそうで、積極的に食べていきたいと思います(笑)










